どんな人が狙われる?ヤミ金にターゲットにされやすい人の特徴

闇金のターゲットとしてギャンブル依存症の人は狙われやすいのでしょうか?

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ヤミ金は正規業者から借りられないような低所得の人を狙っているといいます。これは総量規制のせいでお金を貸してもらえなくなってしまったためです。その他にも、ギャンブル依存症と関係にも迫ります。

ヤミ金業者のターゲット

ヤミ金のターゲットはどんな人?

日本は世界有数の治安が良い国です。
しかし、犯罪が全く起きていないかというのは別問題です。

中でも「お金」に関する犯罪は年々増加傾向にあり、長引く不況や雇用状況や社会情勢の悪化はこれらの原因として考えられています。

その多くは窃盗や詐欺、強盗などと思われがちですが、最近ではインターネットを介する「ヤミ金融」の違法なお金の貸付なども横行するようになりました。

ヤミ金業者がターゲットとして狙っているのは、お金に困って首が回らなくなったり、借金を重ねて正規の金融業者からの借り入れが出来なくなったりした「社会的弱者」です。

一見、返済能力が低そうに見える「多重債務者」や「ブラックリストに載っている人」などもその中に入ります。
その他にも、一般的な主婦や経営が危うくなっている中小企業の経営者、個人事業主にもヤミ金の魔の手が伸びてきているのです。

収入とヤミ金の関係

ヤミ金を利用してしまう人は全体的に年収が低めです。

大手消費者金融の拠点が駅前、幹線道路沿いにあり、銀行系カードローンの広告もよく見かけるこのご時世で、正規業者からの借入手段を知らない人はいません。
ほぼ全ての方が、正規の方法では借入のできないことを理由にヤミ金に手を出しています。

すでに正規業者から借入している方が大半?

アルバイトやパート、個人事業主など、毎月幾ばくかの安定した収入さえあれば正規業者から借り入れることができます。
当然ですが、収入が少なければ融資額も少なくなります。

特に総量規制(※)ができてからは、低所得を理由にした追加融資の審査に落ちる事例が増えています。

※総量規制とは
2010年の貸金業法改正により、消費者金融、信販会社(クレジットカード会社)からの総借入額が年収の3分の1以下に制限されるというもの。

たとえばフリーターで年収200万円だった場合、正規業者から借入できる上限は60万円程度になります。
銀行系カードローンは貸金業法の対象外ですが、そもそも銀行の審査がかなりシビアなので消費者金融以上に借りにくいことが多いです。

つまり、保護されるべき低所得者ほど正規業者から借りられる金額が少ないため、結果的にヤミ金に手を出す比率が高くなってしまうという事です。

ヤミ金被害者の年齢層・男女比

男女で闇金を利用する比率は違うのか

まず年齢層についてですが、主な被害者は30代から50代に集中しています。

高齢者になると今までの蓄えや年金がありますし、そもそも大金を使うタイミング自体が少なくなります。
若年層だと働き盛りであるうえ、そもそも大金を注ぎ込むような場面が多くありません。
もし消費者金融から借りようとしても、貸し渋られるようなこともないのです。

問題なのは30代から50代でしょう。
仕事に余裕が出て来て、本格的な人生設計に乗り出すのがこの年代です。
結婚やマイホームでローンを組んだような人たちが消費者金融からお金を借りられなくなると、ヤミ金に手を染めてしまうのです。

ヤミ金利用者の男女比グラフ

次に男女比ですが、圧倒的に多いのは男性です。
2014年の闇金被害状況の調査によると、76%が男性24%が女性となっています。

男性がヤミ金を利用する目的の大半は虚栄心のためです。
 リストラされたけどマイホームは手放したくない
 闇金にお金を借りてでもローンを支払いたい
という事例が該当します。

30代や40代でキャバクラ通いに夢中になり、数百万単位のお金を注ぎ込んでしまう人もいます。
他にも、競馬やパチンコ等のギャンブル中毒になりやすいのも大きな特徴です。

女性の場合ですが、化粧品やブランド品、エステなどで浪費した末にヤミ金に流れ着くケースが挙げられます。

 特に、借入難易度が高い主婦が闇金のターゲットになりやすいので注意してください。

先程の調査によると、被害女性24%のうち約半数が主婦とのことです。

未成年が被害に遭う可能性

闇金のカモだと思われている学生のイメージ画像

ヤミ金は未成年相手にもお金を貸します。
親と縁を切っている成人よりも、未成年や学生の方が良いカモだと思っていることもあります。

消費者金融、銀行系カードローンの多くは申込条件を満20歳以上に設定しています。
一部の学生ローンでは未成年者も対象にしていますが、学生ローンの中でも未成年対応業者は非常に少なく親権者の同意も必須です。

正規の方法でお金を借りにくい未成年者だからこそ、ヤミ金にとっては上客なのです。
社会常識に乏しいため騙しやすく、若くて体力もあるので労働力として使いやすい。しかも親からの弁済も期待できるので、焦げ付きリスクを抑えられるおまけ付きです。

ヤミ金利用者の末路

さて、闇金被害者にはどのような未来が待っているのでしょうか?

男性の場合は、基本的に家族や恋人にお金をかき集めさせ、搾り取れるだけ搾り取ります。
銀行口座の名義貸し等の犯罪に巻き込まれるケースもあるようです。

被害者の割合としては少ない女性ですが、こちらは主に性的な搾取を要求されます。
性風俗店に斡旋させられたり、売春を強要されたりしてお金を稼がされるのです。

闇金被害者は男性であっても女性であっても、明るい未来はありません。

ギャンブル依存症とヤミ金

ギャンブルのイメージであるパチンコ

ギャンブルをキッカケに借金を重ねて人生を台無しにしてしまう人は世界中にたくさんいます。
ギャンブル依存症とは嗜癖障害の一つ。

多くの医療機関が研究を行い、自己診断テストを公表しています。
有名なものは以下の通りです。

  • DSM-5の診断
  • ギャンブラーズ・アノニマス(GA)の基準(20の質問)
  • SOGSの基準

依存症ではない一般的な人たちは、長期的に続ければ負けることをきちんと理解し、日々の生活を脅かさない程度に嗜んでいるものです。
ギャンブルのために必要最低限の生活費を削りはじめるようになると、それは依存症の第一歩です。

ギャンブル依存症とヤミ金は切っても切れない関係にあります。

お金を計画的に使えない人々

ギャンブルをしようと思い立ったとき、普通であれば1日に使う予算を決めるものです。
もし具体的な計画を立てていなくても財布に入っている金額で収め、ギャンブルの途中に補充することはしません。

正常な人がお金を使いすぎた場合、勝ったとしても負けたとしてもしばらくは控えようと思うものです。

依存症の人だと、お金を使いすぎたことを反省したとしても、短期間で再びギャンブルに手を出してしまいます。
貯金をどんどん切り崩していって、最終的には借金をしてまでギャンブルをやるようになります。

正規の金融業者からお金が借りられなくなると、行き着く先はヤミ金です。
ギャンブル依存症の治療こそ、ヤミ金から遠ざかるための最良の選択といえます。

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